



【 デザイン設計 】
外観はシンプルにデザインすることで、いつまでも飽きのこないファサードとなっています。
2階部分のルーバーは、外からのプライバシーに配慮しながら桜山を望み朝陽を取り込む機能的なデザインにもなっています。
春の芽吹きの季節には、サンライズのガーデナーが植栽を植えて外観ファサードを豊かなものにしていきます。
建物と外構デザインが一体となってサンライズの外観デザインは完成します。


1階のプランニングは回遊性を確保した機能的な間取りとなっています。
小さなお子様との暮らしを想定したプランは、水回りへとつながる導線とリビングへ直接つながる導線と2WAYとしました。
リビング階段を採用することでLDKの広がりをつくり2階とのつながりも意識した空間となっています。
キッチンは住まいの中心に計画し、料理をしながらでも家中の気配を感じることのできる位置としました。


居場所をたくさんつくる距離感が大切です。
畳スペースからリビングのソファ、ダイニングスペースからスタディカウンターと家族がそれぞれの目的で機能的に使用できる居場所を配置しました。
適度な距離感を取ることで、お互いが干渉せず同じ空間に入れることが大切だと思っています。
2階の主寝室には多機能なバルコニーを設置しました。
東西の設置したバルコニーは、外部ルーバーをつけ外観デザインのアクセントとしながら、外からのプライバシーにも配慮されています。
また、東側には目の前の小高い桜の山を望むことができます。
西側のバルコニーからは北アルプス連峰を望むことのできる景観の良いアウトリビングとしました。
春や秋には東西の風は気持ちよく通り抜け、主寝室をより気持ちの良い空間にしています。
子ども室は、将来的に2つに分けられるよう設計されており、将来への可変性を確保しています。


【 性能設計 】
サンライズは、「楽しくなければ家じゃない」と考えています。
どんなに間取りが広くてデザインが良くても、夏暑くて冬寒い家では楽しくないと考えます。
楽しい空間にするためには、常に家じゅうが快適な温度環境であることが大切だと思っています。
性能と間取りはとても深い関係性にあります。
可変性の高い大空間な間取りは住宅性能なしには成り立ちません。
吹き抜けやリビング階段などは、私たちの住宅設計の代名詞ともなりつつあります。
廊下や階段スペースをデッドスペースにしない住宅設計が、居住空間を最大化し家族みんなが集まる楽しい空間になると思うのです。
住宅性能を熟知した設計事務所とつくりだす空間を体感いただけると幸いです。


【 コストパフォーマンス設計 】
サンライズの住まいづくりは、コストコントロールすることも住まいづくりの大切なことだと思っています。
どんなに理想的な住宅設計でも予算オーバーでは意味がありません。コスト内に設計することが、設計事務所の腕の見せ所となります。
コストをコントロールするための「総2階建て」という考え方。
建物のコスト効率よく建てるためには、屋根と基礎と外壁の面積を効率よくつくることから始まります。
基本的には、ボックス形状の2階建てとすることが効率的な面積で設計できると考えています。
屋根や外壁の面積を最小限とすることで、熱欠損する面積も小さくなるため性能が良くなり、電気代などのランニングコストも下げることにつながります。
1階と2階の面積が同じになるように各居室のボリュームを整えることが設計者には求められるのです。
更には、廊下などのデッドスペースを最小限にすることで建物面積を余計に大きくすることなくコストコントロールしていきます。


【 設計者の考え 】
設計者の稲沢氏は、敷地のパフォーマンスを「音」で確認する。現場に行かなくてはわからない情報が「音」だと言います。
車の音や近所の子供の声、海の音や風の抜ける音など、その土地にしかない「音」を聞くことから始まります。
「音」は、公共とも言えます。住まいは、壁と窓で構成されています。公共との隔たりともなる住宅の箱が、公共とどのようにつながっていくかを考えています。
住宅は家族を守る器。できるだけ壁は多くして守る力の強い住宅を設計したいと思っています。間取り設計の考え方は、極論言うと全てリビングで良いと思っています。
性能を担保してあげるとリビングが大きくなり家族が一つになりやすいと思うのです。そして、家族の変化に対応できる可変性のある設計を心がけています。

